石巻市雄勝町とは
石巻市雄勝町は石巻市の北東に位置し、リアス式海岸沿いの海と山に囲まれた美しい漁村です。
多くの浜が点在する雄勝町には、それぞれに違った景色や文化があり、四季折々の美しい風景が魅力です。
水産業が盛んな地域であるとともに、伝統工芸品の雄勝硯は国内トップシェアを誇っています。
漁業について
世界三大漁場の1つである金華山沖の周辺に位置する雄勝町。 金華山沖は親潮と黒潮がぶつかる潮目であるため、恵まれた漁場になっており豊富な種類の魚介類が水揚げされます。
また、山々に囲まれているため、森のミネラルを含んだ山水と海水が混ざり合い、ホタテや牡蠣、 ホヤ、銀鮭などの養殖に最適な環境にもなっています。 春にはワカメやメカブ、夏にはウニ、冬にはアワビなど、季節ごとに雄勝でしか食べられない極上の海の幸が楽しめます。
工芸品 —— 硯
室町時代から続く、雄勝町の伝統産業である「硯」
国の伝統工芸品に指定されており、600年続く伝統が受け継がれています。
現在は現だけではなく、現に使用するスレートを使用した食器などの商品も人気があります。
スレートは東京駅の駅舎の屋根や北海道庁にも使用されています。
受け継がれる伝統
伝統を大切にする地域であり、各浜のお祭りや伝統行事を住民の方々が大切に守っています。
国の重要無形民俗文化財に指定されている雄勝法印神楽は室町時代から600年の歴史があり、今も舞いが受け継がれ、町の人々に愛されています。 雄勝町伊達の黒船太鼓は雄勝町50周年記念として1991年に発足。力強い演奏は県外などでも演奏され、多くの人々の心をつかんでいます。
神楽や太鼓は町内の学校でも行われており、子どもたちにも継承されています。
災害を乗り越え
2011年3月の東日本大震災で町は大きな被害を受け、多くのものを失いました。それでも前を向き、歩み続けてきた人たちが沢山います。伝統のある文化や産業を受け継ぎながら、町には新しい景色もたくさん生まれています。